ギターの材質での音の違いは何?違いをわかりやすく解説!

こんにちは、ギタークラフトマンのnekです。

ギター初心者の方や「音作り」に興味を持ち始めた頃は「音の違いが分からん!」といった声をよく聞きますが、あなたはどうでしょう。

もしあなたもギターの音の違いが分からないという場合は、この記事を読めば必ずギターの音の違いを聞き分けられるようになるので是非ご活用ください。

音の違いを聞き分けるには、ギター本体の「振動の伝達」に注目してみるといいですよ。

エレキギターの音に影響する要素はたくさんありますが、その中でも大きな要素のひとつである「材質の違い」について今回は解説していきます。

この記事では「ギターの材質の特徴」と「材質が音に影響を与える要素」についてわかりやすく説明します。

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ギターの材質(使用木材)の種類とその特徴

ギターに使われる複数種類の木材

ギターの音は「材質」の違いで大きさく変化します。

ギターに使われる木材は主に「メイプル」「マホガニー」「アルダー」「アッシュ」「ポプラ」「バスウッド」「ローズウッド」「エボニー」「スプルース」などが多く使われていて定番となっています。

それぞれの木材が持つ特徴を見てみましょう。

*下記で紹介する「音の特徴」はあくまで筆者が感じた個人の感覚に過ぎません。人によっては違うように感じることもあります。

硬くて重い、主にネックに使われる「メイプル」

主にネックや指板に使用され、ボディ材では「レスポール」などでトップ材のラミネート(ボディ表面に別の木材を貼り重ねる)で使用されます。

けっこう「硬くて重い」木材です。

  • 明るく
  • 歯切れがいい
  • ローズウッド指板と比べるとクリーンできらびやか

といった音になる傾向があります。

要するにメイプルネックやメイプルトップのギターは「高音が目立つ」ギターになります。

硬くて柔らかい、ギブソン系ギターの素材の「マホガニー」

「世界三大銘木」に属する「軽くて柔らかめ」の木材です。

ギブソン系ギターに使用されることが多く、ネック・ボディともに使用されます。

  • 中音域の深み
  • 温かみのある音

が特徴的です。

サスティーン音の立ち上がりの良さのバランスがいい」という性質もあります。

標準的で目立ったデメリットが無い「アルダー」

ストラト系のボディなどに使用される「やや軽くや柔らかめ」の木材です。

  • 低音の太さ
  • 中音域の歯切れの良さ
  • 全体的なバランスの良さ

が特徴的です。

デメリットが特に見られないバランスの取れた木材で、その特徴は音にも反映されます。

重くて硬い、テレキャスのボディ素材の「アッシュ」

テレキャスのボディに使用される事が多い「重いて硬い」木材です。

  • メイプルよりはっきりした明るい音
  • 低音域の温かみのある音
  • サスティーンが比較的長い

という特徴があり、「テレキャスらしい音」の要素としてこの材質は外せません。

テレキャス感のある音を出したいのであれば、絶対アッシュ材を使用しているテレキャス系ギターを使いましょう。

アルダーに似た特徴の「ポプラ」

アルダーの代わりとして多くのギターメーカーで使用される「軽く柔らかめ」な木材です。

  • 柔らかい音
  • 厚みのあるトーン
  • 鳴りがよく、サスティーンが短い

音もアルダーと似た特徴をもっています。

柔らかくて安い、製作者の味方「バスウッド」

柔らかい」材質。

安価で加工しやすいため、低価格のギターに使われることが多いです。

木目が地味な外見であるため、この木材を使用する際はほとんど着色で木目を潰します。

音の特徴は

  • 中音域の暖かみがすごい
  • 低音域はこもってしまいがち
  • 音のレンジがややせまい

などが挙げられます。

主に指板に使われる「ローズウッド」

主に指板やアコギのサイド・バック、ブリッジなどに使用される「硬い」の木材です。

  • 音の輪郭がはっきり聞こえる
  • メイプル指板と比べるとメイプルより暖かみが大きい
  • 硬い音
  • サスティーンは長め

などの特徴があります。

ボディに使用されれば暖かみのある音が特徴的となります。

とにかく硬くて重い、高級感あふれる「エボニー」

指板材の中では高級な木材です。ギターに使用される場合は木の芯の部分からしか取れないので。

非常に硬く重い材質で

  • ローズよりはっきりした出力
  • ローズより硬い音
  • ローズよりサスティーンが長め

音響的にはローズとメイプルの中間の特徴が音に出ます。

アコギのトップ材のド定番「スプルース」

きれいな木目と強度の強さに加え振動伝達に優れていることから、主にアコースティックギターのトップ材として使用される「軽い」木材。

音の特徴は

  • 乾いた感じの音
  • 明るめの音
  • 中音域がきらびやか

といったアコギで必要とされる生音」の良さは大抵この材質によって作り出されてます。

 

 

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材質と音の違いの関係

音(振動)の違いイメージ

音は材質によって変わると説明してきましたが、では具体的には材質の「どういった部分」が音に影響するのでしょうか。

「音=振動」ですよね? つまり振動の伝達に違いがあるということです。

振動伝達に影響する要素で、注目すべきポイントが2つあるので見ていきましょう。

材質の違いが音に影響する要素

すぐにわかる材質の違いといえば材の「重さ」と「硬さ」ですね。

「重さ」と「硬さ」は質量や密度を指します。

つまり木材に含まれる水分の量空気の量が音の伝達に関わっているというです。

イメージしてみてください。

「ピンポン玉」と「スーパーボール」を床に落としてみたときのそれぞれの「音」を。

中が空洞のピンポン玉の方が「コーンコーン」っていい音ますよね?

逆に密度の高いスーパーボールは振動を吸収するので音は(心にも)響きません。

これを木材に置き換えて見てみましょう。

しっかり乾燥された木材も叩くと「コーン」とよく鳴りますが、水に浸った木材は「コンッコンッ」と詰まった音になり響かないのです。

音に影響する材質とそれぞれの音の特徴を簡単にまとめてみました。

軽い材の場合:
音の響きがよく、透き通るような軽いサウンドになるが、低音域の振動を支えきれずこもってしまう

重い材の場合:
・細かい振動が減るぶん倍音の豊かさに欠けるが、太い弦振動を支えられるためタイトな低音域になる。

硬い材の場合:
・音も硬く、はっきりとしたアタック音に加え音の立ち上がりが早くなる。

柔らかい材の場合:
柔らかく甘い音、音がこもり暖かい感じの音になる。

といった感じになります。

上記の特徴の比率がそれぞれ異なる木材を組み合わせることで個性を持った一本のギターになるのです。

鳴りとサスティーンは両立しない

筆者はそれなりに数多くのギターを弾いてきました。

しかし、ただの一本も「鳴りも最高でサスティーンも長い」というギターを見たことがありません。

鳴りの良さサスティーンの長さ物理的に両立しないのです。

これも材質(質量と密度)と深く関係しています。

簡単に説明すると

ネックやボディが極端に「硬くて重い」ギターの場合:
・弦振動エネルギーが材に分散せず振動が長く続くためサスティーンが長いです。しかし、ボディやネックがほとんど弦振動の影響を受けないので材が共鳴せず「鳴り」が悪く(味気なく)なってしまいます。

逆に極端に「軽くて柔らかい」材の場合:
・弦振動が全体に分散し材も共鳴するので材特有の「鳴り」を感じることができます。その反面、弦振動エネルギーが分散されるため、弦振動が長くは続かなくなってしまうのです。

このように鳴りとサスティーンは必ずどちらか片方に寄るので、音にこだわる場合は用途に合ったギターを選ぶ必要があります。

また、この原理を利用して、ヘッドに「重り」を装着することでサスティーンを伸ばすという方法がありますが、原則「鳴りとサスティーンの関係」は変わらないので、サスティーンを伸ばせる代わりに、「鳴り」が損なわれます。自分で手軽にサスティーン調節する方法の一つとしては覚えておくといいかもしれませんね。

まとめ

いかがでしょうか。 音の違いを聞き分けるには何に注目すればいいのか分かりましたか?

この記事では、「ギターの材質での音の違い」について説明してきました。

ギターに使用される材質の種類とそれぞれの特徴から、材の「重さ」や「硬さ」が弦振動の伝達に影響し、それが直接音に影響していることがわかります。

  • 軽い材質だと音はよく響くこもりやすくサスティーンも短い
  • 重い材ではサスティーンが長く、低音域がはっきりする倍音構成に欠ける
  • 柔らかい材暖かく甘い音
  • 硬い材質の場合は輪郭のはっきりしたアタック音音の立ち上がりが早い

この4つの要素の組み合わせによってギターの個性ができていると言っても過言ではありません。

材質の共鳴音の特徴は、ボリュームをゼロにし「生音」を耳を澄まして聴きくらべると分かりやすいと思います。

楽器店などで周りが騒がしくないときにぜひ試してみてください。

また、店員さんに話を聞けば、クラフトマンである筆者とはまた別の角度から見た「音の違い」について知ることができるかもしれませんね。

色々なギターを弾いてあなたの「こだわりの音」を見つけ出してみてください!

最後まで読んでいただき ありがとうございました。

それでは、良い音楽ライフを!

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